看護師の転職ナレッジ

【先輩の体験談から学ぶ】夜勤なしで働くことのメリット・デメリット

夜勤が辛い…。今の働き方を変えたい…。

今この記事を読んでくださっているあなたも当時のわたし同様、上記のような悩みから本記事へ辿り着いたのではないでしょうか。

現在この記事を執筆中の筆者は今年19年目となる現役の看護師です。看護師歴19年というと子供一人が生まれてから成人するまでの期間とほぼイコールになるため、そう考えると自分が思っている以上に看護師として長い月日が経っていたんだなあと改めて実感します。

なぜ19年間という長い期間看護師を続けられたのか、それは、結婚や妊娠、出産などその時々にあるライフイベントやライフステージに合わせて働き方を柔軟に変えてきたからです。

過去さまざまな転職を経験してきましたが、看護師4年目のころ体調面の問題から今あなたがまさに悩んでいる「日勤から夜勤なし」に働き方を変えたことがありました。

しかし、当時その働き方を選択した自分に対して罪悪感を抱いた時期がありました。その理由は、看護師になってはじめて働き方を変えるタイミングだったことに加え、まわりが当たり前のように夜勤をこなしている中で、わたしだけが働くことの辛さから逃げているような気がしてならなかったからです。

そこから数十年の時が経ち罪悪感を覚えた時期もありましたが、今振り返って思うことは当時のわたしの選択は正しかったということです。

変化が看護師として長く働き続ける中で、人それぞれ大切にしたいことや持っている価値観が異なることに気付かされたからです。

仕事が第一優先でバリバリと働く人もいれば、家庭環境の関係で仕事をセーブしなければならない人もいる、そして私のように体調面で働き方を考え直さなければならない人もいる…。

転職 方法

今回の記事では、わたしの体験談をご紹介するとともに、看護師で「夜勤なし」の道を選んだ先輩方の実例についてお話しさせていただきます。最後に、実際の「夜勤なし」のお仕事のご紹介もさせていただきます。

はじめに結論から申し上げます。もし、あなたが迷っているのであれば、あなたはあなたが正しいと思う道を進めば良いと思います。

まわりはあなたのためを思ってたくさんの助言をくれるでしょう。しかし決めるのはあなたです。そしてその道を進むのもあなたです。

もう少し肩の力を抜いて考えてみませんか。あなたの人生にとってこの記事が少しでもプラスになりますように。

転職をしたい!とお考えの方の中には、今よりももっと給料の高い、人間関係の良い労働環境を求めている方は多くいらっしゃることでしょう。

まずはそのような悩みをプロのキャリアアドバイザーに相談してみませんか。

サービス満足度、No.1の『看護のお仕事』をおすすめします。

看護のお仕事は、
・医療業界を熟知したキャリアコンサルタントの素早く、丁寧に対応
・業界最大級の『非公開求人』(=好条件求人)保有
・給与などの個人で行うと難しい条件交渉ができる
などの特長があります。

隙間時間を活用し、ぜひ情報収集からはじめてみてはいかがでしょうか。

看護のお仕事に無料登録

あたたにとって「働き方を見直すタイミング」がやってきたのかもしれない

この先わたしが記載していくことは、「わたし自身の経験をお伝えした上で、あなた自身がどのようにして「夜勤なし」で働くかどうかを決めていけば良いのか」その方法についてお話していきます。

その具体的なお話をする前に、わたしが看護師として19年仕事をしてきて行き着いた一つの答えがあります。大切なことは「看護師として働き続けること」だということです。

わたし自身、この19年で結婚や出産・育児、または自身の病気など様々な経験をしてきました。体調面が心配な時には「夜勤なし」という働き方を選択し、子供が生まれてからは週数回のパートという働き方を選択してきました。

つまり、その時々のライフステージに合わせて「働き方を変えてきた」のです。

冒頭でも申し上げた通り、もしあなたが働き方を迷っているのではあれば自分が正しいと思う道を進めば良いのだと思います。今たまたま何かのきっかけがあり「働き方を考え直す時が来たタイミング」だったのかもしれませんしね。

それが体調面、結婚、妊娠、出産、人間関係なんでも良いのだと思います。

体調面であればやはり年齢を重ねたこと、また自身の身体を気にしなければならないタイミングだったのかもしれませんし、人間関係であれば入職当時と比較し自分のことだけに目がいくのではなく、まわりがよく見えてきたタイミングと言えますしね。

もしやっぱりどうしたら良いのかが分からない…ようであれば、ぜひこの先をお読みください。

「夜勤なし」で働くかどうかを迷っている…

看護師として「夜勤なし」で働くということは、体調管理がしやすいことや自分のプライベートな時間また家族との時間が確保できるなどのメリットがある一方、給料が下がることや看護師としてのスキルや経験が身につけにくいなどのデメリットもあります。

実際下記のように「夜勤なし」で働くかどうかを迷っている方は多くいるようです。

この章では、そんな方のために夜勤をするメリットとデメリットについてお話をしていきたいと思います。「夜勤なし」で働くべきかどうかを決めるための要素としてお役立てください。

「夜勤なし」「夜勤あり」あなたはどっちの働き方が合っている?

「夜勤なし」に向いている人
・看護師として規則正しい生活がしたい(健康面に不安がある)
・妊娠・出産後も継続的に働きたい
・家族との時間をしっかりと確保したい

「夜勤あり」に向いている人
・看護師としての経験やスキルを身に付けたい
・少し体力的にきつくても給料は高い方が良い
・自分の時間を作りたい(働くママさんにとっての大きなメリットになると思います)

「夜勤なし」の場合

「夜勤なし」はこんな人に向いている

・看護師として健康面が不安、規則正しい生活を送りたい
・妊娠・出産後も継続的に働きたい
・家族との時間をしっかりと確保したい

なぜ上記のようなタイプの方におすすめなのか、その理由についてお話をしていきます。

看護師として健康面が不安、規則正しい生活を送りたい

夜勤をしないということは日勤のみになるため「昼間働いて夜眠る」という世間一般的な当たり前の生活を送れるようになります。夜勤手当はなくなってしまいますが、規則正しい生活を確保することができますので、体調を維持・管理しやすくなります。

これが「夜勤なし」の働き方を選択する最大のメリットといえるでしょう。

昼夜逆転の生活は体内時計を狂わせますし、十分な休憩が取れない中で患者の対応に追われてしまいます。また夜勤には平穏な日と荒れる日があり一概には言えませんが、荒れた夜勤ばかりを経験していると、日勤と同じ8時間労働とは思えなくなってしまいます。

筆者の知り合いは、なかなか子どもが授からなくて婦人科にも通っていましたが、昼間中心の生活に切り替えてからホルモンバランスが整ったせいか、無事に妊娠・出産を迎えることができました。

規則正しい生活を送りたい、体調面に不安のある方は一度考え直されても良いでしょう。

妊娠・出産後も継続的に働きたい、家族との時間を大切にしたい

夜勤をしないことで親の助けが得られなくても、育児をしながら働き続けることができます。日勤だけなら保育所や学童保育を活用すれば、看護師のキャリアを継続させることができます。

また、日勤のみの場合毎日同じ時間に家にいることができるので、働いていても夜だけは子どもや旦那さん、家族と顔を合わせることができます。

「夜勤あり」の働き方

「夜勤あり」はこんな人に向いている

・看護師としてのさらなる経験とスキルが身に付けたい
・基本給に+α、給料を上げたい
・平日の昼間などに自分の時間が作りたい※

なぜ上記のようなタイプの方におすすめなのか、その理由についてお話をしていきます。

(※特に働くママさんにお伝えしたい内容です。私の経験上、周囲の理解されあれば日勤を選ぶより夜勤をする方が自分の時間が持てると思います。)

看護師としてのさらなる経験とスキルが身に付けられる

あくまで経験上のお話ですが、夜中または明け方にかけて容体が悪化し亡くなるケースが多いこと。また、日勤ではクラーク・介護士や看護助手などのコメディカルも含めてスタッフが揃っていることが多いですが、夜勤では日勤と比べて自分の担当患者も増える上に、何か緊急事態が起こった際には少ない人数で対応しなくてはなりません。

例えば、ある患者さんの容体が悪化した場合

  • 担当(当番)医師への連絡
  • 患者の対応
  • 家族への連絡、説明
  • 検査や処置のオーダーや連絡

をしなくてはなりません。

死亡時には更に

  • エンゼルケア
  • グリーフケア(家族へのケア)
  • 葬儀会社への連絡
  • 死亡診断書の準備
  • カルテ整理、会計処理
  • 他の患者への配慮(必要時は部屋移動も)

などの対応も必要になります。

場合によっては、他の夜勤メンバーが急変患者にかかりっきりになっていると、そのメンバーの担当患者を自分が対応しなくてはならない事態もおこりうるでしょう。十分な情報収集ができていない状態で、適切な対応をすることが求められてきます。患者の安全・安楽と同時に、優先順位も判断しなくてはなりません。

わたし達は、こうした危機的状況を幾度となく乗り越えることで看護師としての経験を積んでいきます。この経験は、いくら家で自己学習をしたところで身に付くものではありません。

働く時間が決まっていて全てが整った環境で勤務する人といくつもの危機的状況を乗り越えてきた人とでは、どうしても看護師として大きな差がうまれてしまいがちです。

個人的には、看護師として働く以上、可能な限り夜勤を経験しておくべきだと考えます。特にこれから看護師として経験やスキルを積みたいという方にはぜひ夜勤をすることをおすすめします。

基本給を上げることは難しいが夜勤をすることで毎月の手取り額を増やせる

夜勤手当は、一晩で2万円近くになる医療機関もあります。準夜と深夜を通しで月に5回やれば、それだけで+10万円です。基本給を10万円上げることは難しいですが、夜勤をすれば簡単に毎月の手取り額を増やすことが可能になるのです。

夜勤でお金が稼げる

平日昼間の時間を有効活用できる

また、夜勤をすることのメリットとして、平日昼間に時間をつくることができます。

これは意外と思われがちですが、特にワーキングマザーには大きなメリットといえるのでしょうか。

※この章でのお話は主に子育て中の働いているママさんへのメリットになるため、あまり関係ないな…と思われる方はこの章を読み飛ばすことをおすすめします。次の章は「夜勤なし」の仕事を選ぶ際の注意点」です。

平日の昼間の時間ができることで得られるメリットは以下の通りです。

・銀行や市役所などの用事を片付けられる
・学校行事に有給をとらずに参加できる→本当に必要なときに有給をとりやすくなる
・1人きりの静かな時間を確保できる
・夕食をしっかり準備できる日も生まれる
・ランチに行ける
・平日にゆったり買い物ができる

日勤だけの生活は、基本的に子どもや夫と起きている時間も一緒です。日勤をフルタイムで働いたあとに保育園や学童保育のお迎えへ行って、そのあと夕飯を作って、お風呂と洗濯をして翌日の朝ごはんや保育園の支度をして…と、寝るまでやることに忙殺されます。仕事中も、帰ってからも分刻みの忙しさです。

そうなると、夜は一緒に家にいるにも関わらず、子どもにじっくり接したり宿題を見ることができないことが日常化してしまいます。夜勤をしていると、夜勤の日には全く子どもと接することはできませんが、逆に子どもの寝ている時間に仕事をしていますから、(帰宅後に仮眠をとったあとに家事を済ませておけば、)比較的夜勤明けや休みの日はゆっくり子どもと過ごすことができます。

育児を頑張るママ

毎日朝から寝るまで忙しい日々が続くと、「こんな生活、あとどのくらい続くんだろう…」と息切れしてしまうこともあります。(夫や実家の協力体制や子どもの年齢・人数にもよります。)

また、家庭をもつと市役所や銀行・学校行事など、平日の日中でなければできない用事が多々出てきます。子どもが熱を出して学校を休んだ場合も、預かってくれる人がいない場合には休みを取らねばなりません。

月曜から金曜までの日勤で勤務していると、平日休みが必要となったときには有給を申請することになります。他の人たちの有給消化率が低い場合、土日祝日の勤務に夜勤をしていない自分が平日まで有給をとることに、引け目を感じることになります。

そのため、学校行事がひと段落して子どもが留守番のできる年齢、中学生になるまでフルタイム復帰をためらってしまう人が多いのです。

月に数回、夜勤の間だけ家事・育児を実家に頼ることができれば、少なくとも予定されている学校行事や急ぎでない市役所・銀行周りなどは有給をとらずにこなすことができます。

美容院だって、平日の空いている時間にサクッと終わらせることができます。わたしはよく、夜勤明けでそのまま美容院に行って、カラーの間に寝ていましたね…。

「夜勤なし」の仕事を選ぶ際の注意点

夜勤がないということは、当然日勤のみとなります。そのため働く場所は、病院の外来や透析・内視鏡、クリニックなどになります。

また、勤務する場所によっては無条件で「日勤だけ=日祝日休み」になることもあるでしょう。

この章では、以下3つのケースに分けてそれぞれがどのようなことに注意して次の職場を選ぶべきかについて説明していきます。

①独身
②既婚子供なし
③既婚子供あり

①独身

日勤だけを選択する場合、残業(早残業を含む)をどこまで受け入れられるかが、1つのポイントになります。

独身だからといって毎日残業ばかり押し付けられるのは嫌だ、また仕事以外に打ち込む趣味があり定時で帰りたいという人もいるでしょう。(考え方によっては独身だからこそパート収入だけで十分だと思う方もいらっしゃることでしょう)

また、自由のきく単身者でも近々結婚する予定があるという場合には、結婚後にどのように生活が変わるのかも視野に入れて選んだ方が良いと思います。

転職というのは非常に大変なものなので、できるだけ少ない回数にとどめておいて、困ることはありません。

ライフイベントごとに転職することのない方が、仕事に打ち込むことができます。

②既婚子供なし

結婚していても子どものいない女性がこのタイミングで転職となると、受ける側としては「子どもができたあとの働き方はどうするのか」が気になるところです。

子どもを授かった際には産休と同時に退職するのか、育休を取得して復職するのか、復帰後には時短勤務になるのか…ある程度の方針を決めておく方が、受け入れる側にも安心してもらえるでしょう。

注意したい点として、クリニックなどでは育休をとって復帰というルートが事実上認められていないことがありますので、このさき妊娠・出産を経ても安心して働き続けられる勤務先を検討しておきたいですね。

逆に産後は子育てに専念したいと思っている方の場合、「子どもができたら辞めます」と宣言してしまうことは、必ずしも転職にプラスには働かないこともあるので、注意が必要です。

③既婚子供あり

結婚して子供がいる場合、「平日昼間の時間を有効活用できる」の章でも話しましたが、日勤だけの生活は、基本的に子どもや旦那さんと生活している時間は一緒です。

日勤を終えた後に子供の迎えに行って、そのあと夕飯を作って、お風呂、洗濯、翌日の朝ごはん・保育園の支度をして…と、寝るまでのやることの量ときたら…このように日勤のみになった場合、筆者の経験上とにかく平日は忙殺されるほどの忙しさです。

また、夜勤があった時に出来てていた平日の市役所や銀行、学校行事は全て有給消化しなければなりません。子供が熱を出して休んだ場合も同様です。慎重に判断をしましょう。

「夜勤なし」VS「夜勤あり」1日の生活はどのように違うのか?

昔は「夜勤」というと、準夜と深夜で分けていました。ところが最近は、準夜と深夜を通して2勤務続けて働く医療機関が多くなりました。

この場合、1回の勤務は激務になります。

いくら労働基準法的には休憩時間を設けるようにと定められていたとしても、現実は急変したりナースコールがなって休んでいられないことが多いですし、単純に労働時間は8時間×2=16時間ではありません。

夜勤の時間を利用して委員会の資料や雑用を片付けることもありますし、担当患者の看護計画やサマリーを立案しなければならないこともあるでしょう。

一方で、準夜と深夜を続けて勤務してしまうことで、深夜明けの日は朝の時点で8時間働いたことになります。

多くの医療機関で、準夜→深夜のあとは休みもしくは準夜にしているので、次の勤務時間までだいぶ時間が空くことになります。

深夜の翌日が日勤になる「明け日勤」の場合は、夜勤の疲れをとった上で翌日の仕事に備えて睡眠時間を調整する必要がありますが、それでも日勤が2日続くよりも自由時間を確保できます。

夜勤をやると、毎日同じ時間に眠ることができない代わりに、工夫次第では有給をとらずして平日の昼間に堂々と休むことができるのはありがたいです。

夜勤をやって+αで稼いだ分、少しばかり贅沢することだってできますしね。

筆者の独身時代には、夜勤を頑張ったご褒美に夜勤明けは美容院やカフェでまったりしたり、ときには岩盤浴でゆっくりと汗を流すなど、有意義に過ごしていました。

子どもができてからも、夜勤明けはなかなかとれない自由時間を謳歌していました。といっても、カフェに行ったりちょっとしたスイーツを買って来て楽しむ程度でしたけれど。

そしてほんの少しのんびりした時間を過ごしたあと、保育園のお迎えをサプライズで2時間早く行くのです。

そうすると、そうとは知らなかった子どもが眼を輝かせて「ママ~!」と駆け寄って来てくれたりして、夜勤も悪くないなあと思ったものです。

仮眠したあとで少し家事もこなしてからお迎えに行っているので、体はまだ少しだるいのですが、精神的にゆとりと充実感がありましたね。

外来勤務になって日勤メインになってからは、規則正しい生活になった代わりに休みは土日祝日で何をするにも混んでいるし、休みも一人でゆっくりする時間などなく、全力で育児です。

普段帰りが遅くなってさみしい思いをさせている分、休みの日は頑張って母親業をせねばと頑張って、休日も疲れていましたね。子どもは成長しますから、いつかは手が離れます。

その手のかかる時間に夜勤をどう使うか、そこは価値観によります。

そして、夜勤とうまく付き合うためのポイントは、下の3つにあると筆者は思います。

夜勤を生活に組み込めるかどうかを判断できる3つのポイント

①月に数回をどう有効活用できるかを事前に決めておける
②夜勤明けの時間の使い方
③睡眠時間の調節など、体調管理ができる

これがうまくいけば有意義に使うことができます。

もし折り合いのつかない場合には日勤にシフトする必要があるでしょう。

筆者の先輩は子どもが情緒不安定になってしまったため、夜勤だけではなくて完全に離職して子どものケアにあたりました。

夜勤はあなただけではなく、パートナーや子どもの生活にも影響します。

あなたのやりたい・やりたくないだけではなく、家族や周囲の協力体制、職場の理解や雰囲気などによっても、柔軟に変えていきたいものですね。

「夜勤あり」から「なし」になった、実際の体験談

何かしらの理由によって夜勤ありの病棟勤務から夜勤のない病棟以外の場所での勤務へ異動した先輩方の2つのケースを紹介していきましょう。

必ずしもあなたにあてはまるところはなくても、きっと参考になることがあるはずです。

看護師の世界を知らない夫なら、実例として「実際にこういうケースがあるらしいよ」と話してみるのもよいですね。

ケース①Hさん25歳|呼吸器・心療内科病棟から外科外来に異動

Hさんはもともと呼吸器疾患を有し、1年目には肺炎になってしまった経験があります。同僚や先輩に比べて自分がタフでないことを、就職時から自覚していました。

看護師として働くことに必要な体力は、運動で必要な体力とは別ものなのです。

Hさんは看護師4年目の秋ごろより、1日中続く倦怠感や眠気に悩まされるようになりました。

運転しているとすぐに眠ってしまうし、これから深夜勤務に向かうという運転中に赤信号でブレーキから足を外してしまって前の車に追突…なんてこともありました。

ある日、準夜と深夜のスタッフが交代する頃に担当患者が急変し、電話で当番の医師に状態を説明しました。

口頭指示を受け、復唱して電話を切ったものの、直後に「あれ、何してたんだっけ?」と夢から覚めたような我に返りました。

その時は復唱してメモ用紙に内容を記録していた上、深夜勤務のスタッフが横で聞いていてくれたので、困ることはありませんでした。

しかし、緊急事態の対応をしているのにこんな夢うつつの状態であることに恐怖を覚えがHさんは怖くなり、退職を願い出ました。

まだ医療事故も起こしていませんでしたし、委員会も勉強も頑張っていたのになぜ、と周囲も思ったようです。

しかし、自動車事故や夜勤の指示受けのエピソードなど具体的な例を挙げたところ、当時の師長が外来勤務への道を作ってくれました。

意外にも、外来は時間外が発生するものの、当時は小さな子どもがいて残業のできないスタッフばかり所属していたため、独身で残業のできるHさんのような人を必要としていたのです。

外来に異動して昼間中心の生活になったHさんは体調不良のループから抜け、なかなかコントロールの付かなかった喘息も落ち着きを取り戻しました。

そして公私ともに充実したHさんは外来勤務中に結婚・妊娠・出産を迎えることができました。

結果として結婚生活は短いものとなりましたが、今も子どもを抱えながらキャリアを継続させています。

ケース③Nさん27歳|消化器病棟勤務から看護学校へ異動

新卒で就職した消化器病棟で産休まで働いたNさんは、病棟勤務時代に痛めたヘルニアが妊娠を機に悪化し、産後歩くこともままならない状態になってしまいました。

そこでNさんは、出産を待ってヘルニアの手術を受けることにしました。術後も状態は芳しくなく、自分の子どもを抱くこともできません。

Nさんは育児休暇に入ってすぐの時点で、病棟復帰を断念しました。

そんなとき、勤務先の病院に併設していて自身の卒業した看護学校から、教諭が人手不足だから手伝って欲しいと声をかけられました。

これからの看護師人生、ずっと腰痛と付き合っていく必要があることを考えたNさんは教員免許を取得し、教職の道へシフトしました。

看護学校の教諭は、体位交換などの肉体労働はありません。

実習は自分の勤務していた病院ですから、知った顔も多く助かりました。

学生の進路相談にのったり自宅にテストの採点を持ち帰ったりと、仕事に従事する時間自体は増えましたが、爆弾を抱えた身でもフルタイムで働き続けることができました。

Nさん、実は未婚の母で、子どもが生まれたときから夫はいません。

実家の母親に育児を援助してもらうことはできますが、これから生まれた子どもを育て上げるにはどうしても安定した収入が必要です。

わかっていて一人で出産に臨んだのですが、まさか腰痛で働けなくなるなんて、妊娠したときには思ってもいませんでした。

 

看護師なら、夜勤ありの病棟勤務をしていれば子ども一人の教育費には困りません。

男性並みの給与得ることができるので、夜勤をこなしながら働いている看護師にはそういったバツイチママも大勢います。

しかしNさんは産後に歩くこともできず、ベッドの上で自分がこの先長く働き続けるにはどうしたらよいかを考えました。

一番幸せとも言える時期がこんなにも不安を抱えることになるなんて、人生はわからないものです。

考え抜いた末、Nさんは看護学校の誘いを受けて看護師でありながらあえて病院から離れ たおかげで、看護師としてのキャリアを継続させることができました。

まとめ|これからのキャリアを考えてから「夜勤なし」で働くかどうかを決めよう

看護師が働く上で切っても切れない「夜勤」の問題について、メリット・デメリット、そして夜勤から離れた2人のケースをご紹介しました。

あなたは先輩方の経験から何を感じ、自身のキャリアプランをどのように考えたでしょうか?

夜勤をしないからといって、自分のことを看護師として“使えない人間”と卑下する必要はありません。

看護師が夜勤なしで働くことのできる場は病棟以外にもあることを、おわかりいただけたのではないでしょうか。

あなたのキャリアプランに活かされたら、筆者として嬉しいかぎりです。

ABOUT ME
わたしの看護ノート
わたしの看護ノート
現役の看護師が本当に参考になる転職情報を提供しています。ぜひ、転職活動の情報収拾にお役立てください。